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2012年3月のアーカイブ
「ながしずてぬぐい 春」 販売のお知らせ (販売を終了しました)
- 2012年3月31日 00:07
- 311震災復興関連記事 | 中田千彦研究室 | 告知
春の日ざしが少しずつ眩しくなる季節になりました。
震災から1年。東日本大震災に被災された皆さんの生活の復興も徐々に進みつつあります。あらためまして、震災で犠牲になられた皆様のご冥福を謹んでお祈り申し上げますとともに、生活の再建に取り組まれている皆様のご健康と一日も早い復興をご祈年申し上げます。
昨年の初夏、宮城県南三陸町戸倉長清水地域の皆さんとともに、宮城大学事業構想学部の中田研究室では「A Book for Our Future, 311」というワークショップを開催させていただきました。この活動は震災直後に被災された皆さんと一緒に、新しい地域の再生を目指したビジョンを描くことで、先の見えなかった復興をともに支えて行くことを目指したものでした。その時に描かれた一枚の絵に「ながしずてぬぐい」の絵がありました。瓦礫の撤去や漁業の復活に汗を流すとき、愛すべき海をモチーフにした鮮やかな手ぬぐいを使っていただきたいという気持ちから、研究室の学生がデザインをしたものです。多くの皆様のご支援をいただき、地元宮城の染物屋さんにご協力をいただき、手ぬぐいを作ることが出来ました。昨年9月には世界建築会議東京大会の会場で、世界中から集まった建築家やデザイナーの皆さんからも復興ビジョンを描いたスケッチをご提供いただき、その御礼に一枚ずつ「ながしずてぬぐい」をお渡しすることもできました。
発災から1年が経ち、沿岸部にも春がやってきます。私たちもこれまで復興支援の活動を微力ながらさせていただきましたが、この春を新たな復興の足がかりとして迎えたいと考え、新デザインの「ながしずてぬぐい 春」を製作いたしました。
この度、新デザインの「ながしずてぬぐい 春」を販売させていただくことにいたしました。売り上げの一部は、南三陸町の皆さんへの支援にあてさせていただきます。今後とも、どうぞよろしくご支援のほど、お願いいたします。
販売価格
1,500円(消費税込み) (販売の予定枚がすべてなくなりましたので、数販売を終了しました)
販売枚数
赤バージョン/桃バージョン 各50枚
(枚数に限りがありますので、なくなり次第販売を終了させていただきます。)
販売方法
こちらのメールアドレス(nakatalab.myu@gmail.com)に、お届け先のご住所、お名前、お電話番号、ご希望の色(赤バージョン/桃バージョン)、ご希望枚数を書いてお知らせください。お買い上げ頂く方とお送り先が異なる場合は、お買い上げいただく方のご住所、お名前、お電話番号もあわせてお知らせください。お送りいただいたメールに折り返し、お支払い方法などの詳細をご連絡させていただきます。なお、お支払いは指定の銀行口座へのお振込のみとさせていただきます。現金やクレジットカードでのお支払いはお引き受けいたしかねますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
今後も新しいヴァージョンの「ながしずてぬぐい」を製作する予定です。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。(2013/5/22)
「ながしずてぬぐい 春」製作実行委員会
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漆造形の回転扉オブジェ「Chandelier」
- 2012年3月28日 13:22
- Digital Fablication | 教員活動
この漆のオブジェは宮城大学の様々な活動を紹介する展覧会「PRACTICE 2011-12」開催に合わせて設置されました。パーツの一つ一つが人が手足を広げたようなかたちに見えます。それぞれが手に手を取り合って一つのかたちをつくる、多様な知性と能力を一つにして様々なことを実現させてゆく本学の活動の逞しさ、美しさを表現しています。
この作品は近年、建築のデザインにおいて取り入れられつつあるプロセスモデリングでデザインされました。プロセスモデリングとはひとつの「かたち」そのものを直接作るのではなく、かたちを生み出す「仕組み」を作っておいてその仕組みを操作することで様々なかたちを生み出して、それらを評価してさらに仕組みの操作に反映させて、かたちを生み出すデザイン手法です。三次元CADをベースに行われるプロセスモデリングは形状の情報だけではなく、構造の情報、部品の精度や位置情報、組み合わせ方やネジ穴の位置といった加工情報などの多次元的なデータをひとまとまりに同時に扱うデザイン手法として、従来の二次元的な「設計」の概念に大きな影響を与えつつあります。さらに、これまでは設計のプロセスが個人の経験や勘として蓄積されていたものが、デジタル環境のもとで共有されることによって、デザインという知性が「貨幣化」され流通が可能になることも大きな意義です。すでに、特定の形態生成を行う部分的な小さなプログラムファイルを共有する動きがネットを介して起こりつつあります。
この手法を漆造形に応用して制作したのがこの作品です。漆塗りというアナログな手仕事とプロセスモデリングによるデザイン手法が、これまでになかった造形を可能にしています。将来的にはさらに大きな造形を作る場合に最適な材料や厚みを設計段階で検討し、材料や構造の専門家とデータを共有し十分な構造を考慮したデザインを可能にするでしょう。
各パーツはそれぞれ個別のデータとして管理されレーザーカッターによって1mm厚の塩ビ板から切り出されます。各パーツは一つとして同じ形状のものは無く、さらに厳密に位置が決まることで全体の造形を生み出しています。造形は上部にベアリング支持された軸を内蔵したサブフレームによって天井に取り付けられているので、回転扉の回転モーメントによって自在に回転します。回転扉が動き出す際には止まっており、徐々に扉の回転に追いつき、扉が止まったあとは自身のモーメントによってほんの少し回転します。
【動画→】watch?v=_wapsww2VBI&list=UUl5LwTUCyDvkW2qnxggdSFA&index=1&feature=plcp
デジタルファブリケーションの実践例として、また、プロセスモデリングによる造形の美しさ、漆の質感の豊かさ、エントランスとしての華やかさを楽しんで下さい。
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漆塗りの建具と床のあるオーディオルーム
2011年の春に竣工した都内のインテリア プロジェクトです。
マンションの一室、10畳のオーディオルームの改修をさせていただきました。
お施主さんはオーディオが趣味で、以前より自宅マンションの一室をオーディオ ルームとして使われていましたが、マンション竣工時に作り付けた設備だったものを今回おもい切ってリニューアルする事に。
一人自宅で音楽を聴きながらあれこれ思いを巡らせるための空間をご希望でした。
主な仕上げと仕様
•オレンジ色の建具は本漆喰仕上げ(土岐謙次氏製作)
•床フローリングは床暖房対応の栗材に漆塗り(三種類のグレーに塗装し、施工時にランダムに貼り上げています。土岐謙次氏製作)電熱シート式床暖房。
•入口の開閉式のスイッチパネルはカーボンファイバーの樹脂成形に漆塗り。(土岐謙次氏製作)
•壁面は部屋の2面を白漆喰左官仕上げ(下地はメタルシートとグラスウール、石膏ボードを使った防音仕様)、その他の2面にオーディオラック(黒)と人工皮革のアルカンターラ(黒)を貼込み、空間のコントラストを出しています。
•天井は吸音材を貼ったパネルをタイリングしその合間に照明レールを敷設。
•窓は防音二重窓。
•入口ドアは既存の防音ドアを流用。
•オリジナルソファーはフレームを特注し、皮革をお施主さんの経営する繊維問屋さんから仕入れて製作。
設計:中田千彦
担当:末木章介
漆塗りとスイッチパネル製作/デザイン:土岐謙次
写真:(C) KAMIYAMA PHOTO STUDIO
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「避難地形時間地図 縮退時代における都市の記述法(ノーテーション)へ」のお知らせ
「避難 地形 時間 地図」展が以下のように開催されます。
会期 2012年3月22日(木)~4月3日(火) ※水曜日(祝日を除く)休館
時間 10:30~19:00
会場 リビングデザインセンターOZONE(7F リビングデザインギャラリー)〒163-1062 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー
主催 日建設計震災復興ボランティア部 逃げ地図チーム
協力 リビングデザインセンターOZONE
入場料 無料
この展覧会に連動したシンポジウムも開催されます。
「避難地形時間地図 縮退時代における都市の記述法(ノーテーション)へ」
モデレーター
石川初 (ランドスケープデザイン 設計部 副部長)
パネリスト
難波和彦(難波和彦+界工作舎 代表)
中田千彦(宮城大学事業構想学部デザイン情報学科准教授)
南後由和(東京大学 東京大学大学院情報学環特任講師)
羽鳥達也(日建設計 設計部 主管)
酒井康史(日建設計 デジタルデザインセンター)
開催日:2012年3/25 (日)15:00~17:00(17:15~18:00懇親会)
会場:8F セミナールーム
定員:80名
参加申し込みはこちら
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宮城大学卒業式+PRACTICE 2011-12展の様子
- 2012年3月16日 10:30
- 中田千彦研究室
本日は宮城大学平成23年度卒業生学位授与式です。
ご卒業の皆様、おめでとうございます。
昨年は、3月11日の東日本大震災発災以降、大学の授業もすぐに始めることが出来ず、新学期は5月の連休明けからというスタートでした。
以降、今年の卒業生達は卒業研究、震災復興支援など、様々な活動に参画しつつ、自身の大学生生活の最終年を充実させてきたことと思います。
そうした経験を積まれた皆さんは、格別の存在として宮城大学を卒業されていきますが、是非この大切な体験を活かして、新しい社会の発展、文明の建設に尽力いただけることをお祈り申し上げます。
また、明日3月12日は昨春に卒業し、震災で卒業式をすることが出来なかった皆さんの「1年遅れの卒業式」です。
多くのすでに卒業後の新しい生活を始められている皆さんが母校である宮城大学に集まってくださるとのこと。
改めてお祝いの言葉をかけてあげたいと思います。
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PRACTICE 2011-12 MYU Graduate Festival. のお知らせ
宮城大学の2011年度卒業式と2010年度1年遅れの卒業式の開催期間に合わせ、卒業生、在校生、大学関係者のクリエイティブな活動を展覧する「PRACTICE 2011-12 MYU Graduate Festival.」が、宮城大学大和キャンパス内の亀倉ギャラリーを中心に開催されます。
これまでたくさんの創造的活動が宮城大学から発信されてきましたが、こうしたアクティビティーを学内で総覧する展覧会の開催は初めてになります。
卒業式、一年遅れの卒業式で大学に来られるご父母、関係者の皆様も是非お立ち寄りいただき、宮城大学の活発な創作活動をご覧ください。
会期:2012年3月13日(火)〜3月17日(土)
時間:9:00〜18:00(最終日3月17日は17:00まで)
会場:宮城大学大和キャンパス亀倉ギャラリー(本部棟と交流棟を結ぶブリッジ棟の途中2階です)
お問い合わせ:practuce2011.12@gmail.com(担当/鈴木)
ポスターやポストカードの基調色であるピンクのサインを目印にお越し下さい。
また、本部棟の入口回転ドアにはこの企画に併せて制作された、デザイン情報学科デザイン情報コース教員の土岐謙次先生のゴージャスな作品が展示されます。
こちらも是非ご鑑賞ください。
PR用ポストカード
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「浜からはじめる復興計画」発刊のお知らせ
- 10:46
- 311震災復興関連記事 | 中田千彦研究室 | 告知
アーキエイドの活動をまとめたディテール別冊「浜からはじめる復興計画」( 2012年 04月号 )が発刊されました。
中田研究室で取り組んできた南三陸町戸倉長清水の高所移転のプロジェクトも青木淳、ヨコミゾマコト両氏の対談の中で紹介されています。
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アーキエイド ホームページ リニューアルとアーカイブ開設
- 09:47
- 311震災復興関連記事 | 中田千彦研究室
震災から一年を契機にアーキエイド ホームページがリニューアルされ、活動の記録を収蔵するアーカイブが新設されました。
こちらのアーカイブには宮城大学の中田研究室が進めているプロジェクト「A Book for Our Future, 311」の活動についても掲載がされています。
また「ながしずてぬぐい」もリンクプロジェクトとして掲載されています。
アーカイブの制作には宮城大学大学院の富沢綾子さんがも参加、3月11日に正式公開がされました。
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失われた街:3.11のための鎮魂の復元模型@「1.17/3.11 明日への建築」展
- 2012年3月10日 15:21
- 311震災復興関連記事 | 告知
「失われた街:3.11のための鎮魂の復元模型@「1.17/3.11 明日への建築展」が現在、大阪の梅田阪急にて開催されています。
http://www.teehouse.com/losthomes/about/
PRのポスターに使われた写真の模型は、宮城大学の中田研究室チームが製作した南三陸町志津川地区の模型が使われています。
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長清水番小屋(ゲンスラー小屋)建方のご報告
- 14:17
- 311震災復興関連記事 | 中田千彦研究室
去る3月4日の日曜日、南三陸町戸倉長清水地区に建設を進めていました長清水番小屋(ゲンスラー小屋)の建方と上棟式が行われました。KES工法による小屋組をご提供くださいった株式会社シェルターの木村一義社長様もご同席くださり、地域の契約講のみなさん、シェルター様のスタッフの方々、宮城大学の学生も多数参加して早朝から建て方を行い、お昼前には上棟式、餅まきを行いました。快晴の中での作業は和気あいあいで、春からのワカメ養殖作業の弾みになる小屋建設を後押ししてくれました。
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