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Pure dataのアーカイブ

デザイン情報演習A2011:音を創る

10月27日は音のインタラクション演習の最終日!
いよいよ音源まで完全に自前で創る方法について学びます。
音色の違いはどのような音響的特徴に起因するか、
それらを創り出すためのいくつかの原理、などを整理しながら
減算合成方式のシンセサイザーパッチを制作します。
エフェクタやマイク入力をトリガー(スイッチ)として利用する方法についても学びます。
11月7日締め切りの「音のインタラクション課題」に向けて
今回で道具が出そろうことになります。どんな作品ができてくるか、楽しみ!!

今日の資料とサンプルパッチはこちらからDLしてください。
(ダウンロードは学内からのみ可能です)

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デザイン情報演習A2011:Arrayを使いこなす!

10月20日は、Puredataを使った音のインタラクション演習の2日目。
シーケンサー、サンプラー、トーンジェネレータの3つを例題として、
「Array(配列)を使いこなす!」をテーマにすすめます。

これらの例題がArrayとどのようにつながってくるのか、
そのあたりが聞きどころです。乞うご期待!

演習の資料と例題サンプルパッチはこちらからDLしてください。
(ダウンロードは学内からのみ可能です)

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デザイン情報演習A2011:PdとMIDI入門

いよいよデータフロープログラミング環境である
Pure dataを使った実習をはじめます。

初日である10月13日の回は『PdとMIDI入門』ということで、
Pdとはどんなプログラミング環境なのか、ということや、
Pdプログラミングの基本的な文法や作法について学びます。

でもまあ、一般的な文法の話はほどほどにして
すぐに実際に音を扱うサンプルパッチ(プログラム)をうごかしながら
それらに解説をくわえたり、自分でカスタマイズしてみたりすることで
楽しく具体的にPdを使った音の制作について学んで行きましょう。

10月13日の音の部分の内容としては
まずメッセージとシグナルの違いを明らかにした上で
音楽制作のための代表的なメッセージ処理のプロトコルである
MIDI(Musical Instrument Digital Interface)をPdで扱う方法からはじめます。

10月13日の資料とサンプルパッチは
こちらから入手してください。
zipファイルがDLされますので解答して使ってください。
(ダウンロードは学内からのみ可能)

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PdでMIDI(その1:Pdでドラムを演奏する)

  • 投稿者: 茅原 拓朗
  • 2011年2月18日 19:02
  • MIDI | Pure data

PdでMIDI(その1:Pdでドラムセットを演奏する), originally uploaded by design informatics, myu.

オープンソースのデータフロープログラミング環境であるPure Data(Pd)を使ってMIDI信号を送受信するための方法を解説します。

MIDIについて少々:MIDI(Musical Instruments Digital Interface)とはコンピュータや電子楽器などの間で主に演奏情報をやりとりするための通信上の取り決め(プロトコル、と言います)のことです。狭い意味での演奏にとどまらずたとえば通信カラオケなど非常に広い範囲で使われています。

チャンネル・ノートナンバー・ベロシティ:PdはこのMIDIプロトコルの送受信が簡単にできるのですが、ここではとりあえず手始めにPdからパソコンに内蔵されているドラム音源をならしてみます。そのための準備としてMIDIについて3つだけ理解しておいてください。
まずは「チャンネル」です。チャンネルはMIDI信号を送受信する際の「宛先」のようなものです。送信側と受信側のチャンネル番号をあわせることで信号のやりとりができるようになります。チャンネルは基本的に16まで使えます。音楽的な観点でいうとチャンネルは「パート」や「トラック」の区別に相当するものだと考えてよいでしょう。ここではチャンネル「10」を使います。10番は特別なチャンネルで、このチャンネルを使ってならす音源としてデフォルトでドラムセットが割り当てられています(他のチャンネルはデフォルトではすべてピアノになっていると思います)。
もう一つは「ノートナンバー」で、これは音の高さ(音程)のことです。ただし、ドレミファソ・・ではなく、ピアノの鍵盤の低い方から順番に割り当てられた番号(21〜108)で音程を識別します。たとえば中央のドレミファソラシドは「60 62 64 65 67 69 71 72」となります(黒鍵の部分が一つ飛びになることに注意!)。ドラムセットをならす場合もノートナンバーを使いますが、その場合は音程ではなく打楽器の種類が識別されます。通常「36」がバスドラム(ドン)、「38」がスネアドラム(タン)、「42」がハイハット(チッ)に割り当てられているので、これらをならしてみましょう。
3番目が「ベロシティ」で、これは音の大きさ、つまりノートナンバーで指定した音程(あるいは打楽器)をどのくらいの音量で鳴らすかを指定します。0〜127の値で指定し、127が最大音量です。

準備:Pdを立ち上げて「Media」メニューから「MIDI settings…」を選択してダイアログを開いてください。このダイアログの「output device 1」の右側のポップアップメニューをクリックすると「Microsoft GS Wavetable Synth」(多少名称が異なるかもしれません)という選択しが見えると思うので、これを選択して「OK」してください。「Microsoft GS Wavetable Synth」というのはwindowsに内蔵されているソフトウェア音源のことで、この設定でPdと音源が接続されPdから送りだしたMIDI信号がwindowsの内蔵音源に届くようになります(Macの人はMIDI settingsから内蔵音源が直接見えないので別途解説します)。

Pdパッチの制作:上図の通りパッチをくんでください。[noteout]は音をならすためのMIDI信号を送信するためのオブジェクトで、アーギュメントがMIDIチャンネル番号となります。ここではドラムを鳴らしたいので「10」です(第3インレットからの入力で指定することもできます)。この[noteout]の第1インレットにノートナンバーをメッセージとして渡してやると、そのノートナンバーに相当する音程(ここでは打楽器)の音がなります。ここではバスドラム、スネアドラム、ハイハットをならすための各ノートナンバーメッセージが、[key]と[select]オブジェクトを使って検知されるパソコンのキー入力をトリガーとして[noteout]に送られるようにしました。「b(キー番号=98)」がバスドラム、「s(同115)」がスネアドラム、「h(同104)」がハイハットです。[key]のアウトレットに接続したナンバーボックスでキー番号を調べることができるので、好きなキーにカスタマイズしてください。また、どのキーが押されたときもベロシティ「100」が[noteout]の第2インレットに入力されるようになっています。パソコンのキーを使った簡単なドラムパッドで遊んでみてください。

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