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リアスアーク美術館開館20周年記念展「震災と表現 BOX ART 共有するためのメタファー」展のお知らせ

2014年9月17日より11月3日まで、宮城県気仙沼市のリアスアーク美術館で開催されている開館20周年記念展「震災と表現 BOX ART 共有するためのメタファー」に、宮城大学事業構想学部デザイン情報学科中田研究室で制作をしました作品が展示されています。

リアスアーク美術館は宮城県気仙沼市、南三陸町の広域文化施設として開館してから20年がたちました。
途中、東日本大震災による長期休館を経て、この度20周年記念展を開催しています。
震災による休館以降、常設展として「東日本大震災の記録と津波の災害史」を展示しています。

今回の展覧会では45の参加作家、団体によるボックスアートが展示されています。
ボックスアートとは,規定のサイズの「箱」のかたちの中に作品として表現する手法です。

宮城大学からは南三陸町での復旧•復興支援活動から読み出されたテキストを造形にした作品「対話のジュークボックス」を出展しています。
また、2014年9月17日にロンドンメトロポリタン大学との大学間連携協定が締結されたのを機に、ロンドンメトロポリタン大学の学生が東松島市で行ったデザインスタジオの内容を作品とした「16 proposals for Higashi-matsushima」が出展されています。

「対話のジュークボックス」(宮城大学事業構想学部デザイン情報学科中田千彦研究室)

「Architecture for relationship : 16 proposals for Higashi-matsushima : かかわりの建築 : 東松島のための16の提案」(ロンドンメトロポリタン大学 CASS スクール オヴ アーキテクチャー ディプロ マユニット 10)

作品解説

「対話のジュークボックス」
Team A Book (宮城大学中田千彦研究室)
中田千彦
小野松由紀
大槻優花
千葉和樹
小嶋美香
大沼紗也香
窪田千夏
鈴木理紗
馬場はるか

素材:アクリル
作品サイズ(H×W×D㎜):600×600×600 置き型

発災以来、宮城大学事業構想学部デザイン情報コースの中田千彦研究室は、南三陸町戸倉長清水(ながしず)という小集落の支援活動を継続しています。2011年6月、研究室の学生や有志により、地域の人々の未来を思考するためのワークショップを避難所となっていた民宿にて開催しました。愕然とする光景を目の当たりにした学生たちが地域の人々の未来を考え、全身全霊を込めて描いたスケッチを束ね、その中から一つでも心の支えとなるようなアイデアを取り出してもらえるよう、枚数を重ねていったものをいつしか私たちは「A Book for Our Future, 311」と読んでいました。その後、地域での活動は様々な話題に展開し、養殖漁業の再開を支援する番小屋の建設や復興活動のシンボルとしての「ながしずてぬぐい」の製作、さらに地域での産業再生の手がかりとしての漆苗木植林プロジェクトなど、数多くの取り組みが「A Book for Our Future, 311」から発進しました。今回の作品は、私達の一連の活動の経験と履歴を収納、そしてこれから求められる多様な試行錯誤と発想のさらなる飛躍を促す作品を学生とともに作ります。作品のメタファーは「ジュークボックス」です。音楽を次から次に送りだす、少しレトロな存在ですが、ボックスに格納された発想や思いがまるで音楽のように奏でられ、人々の未来の創出に働きかけをしていく様子を作品にしたいと思っています。

「かかわりの建築 東松島のための16の提案」
ロンドンメトロポリタン大学 CASS スクール オヴ アーキテクチャー ディプロ マユニット 10

素材:鉄、アルミニウム、ウォールナット材、ミクストメディア
作品サイズ(H×W×D㎜):600×600×600 置き型

CASS スクール オヴ アーキテクチャー ディプロ マユニット 10では、被災地の状況に対して、多様な尺度を持ち、人々の様々な意識の中で横断的に展開する関わり方をデザインし、社会的、経済的、政治的、環境的な様々な課題に挑戦する、真の意味での価値ある提案を可能な限り展開することに意識を注いでいます。寛大で忍耐強く、その時々の意味や価値に十分な配慮を行うことを、私たちのユニットにおいて核をなす哲学としています。
建築を学ぶ大学院生16名の一団が、2011年3月に発生した震災による津波被害の最も甚大だった宮城県内の地域の一つを訪ねました。私たちは、その時宮城大学の教員と学生、東松島市の都市計画課のスタッフの方々、HOPEというNGOの団体のメンバーの歓待をうけました。被災地を丹念に歩き、観察したことに関しての議論を重ねた結果、東は大曲地区、野蒜地区、そして西は宮戸島までの範囲の3カ所をプロジェクトの対象地としました。行政の担当者、そしてHOPEが目指すものは単なる町の復旧、復興ではなく、より良いまちづくりです。現時点で、居住にとっての安全性に欠けた地域の未来を展望し、将来の土地の活用、安全性、そして雇用を生み出すための手法について思案することを託されました。私たちは東京も訪ね、伊東豊雄氏にも会いました。彼が積極的に取り組んでいた「みんなの家、ここに建築家可能か?」というプロジェクトは私たちユニット10のメンバーの気持ちを大きく刺激することとなり、被災地での活動を勇気づけました。

この提案は、私たちが出会った全ての人たちの強い勇気と信念に啓発され作られています。

以下の皆さんへの感謝とともに
宮城:
中田千彦准教授と学生、教職員の皆さん(宮城大学)
オオダイラ ユウコ(HOPE東松島)
ツルオカ シンタロウ(HOPE東松島)
東松島市役所の皆さん
東京:伊東豊雄 阿部真理子

16のボックスについて
•フィオナ マクドナルド 「レンガを通じて学ぶ 地域社会に新たな息吹:繋がりのある学びの軌跡を紡ぐことから始めた、野蒜の風景のパッチワーク」
•ウィリアム ル グレスリー 「空間の設定 東松島を再想像する」
•キャスリン ハリス 「ここに住処は可能か? 野蒜のベルトコンベアーの再利用」
•アイェシャ カーン 「成長する野蒜」
•ジョン カーワン 「野蒜駅再生」
•ソフィー グリーン 「偶然の風景の中の可能性 野蒜の住宅」
•ミスラッド クラスニギ 「野蒜海岸の再生 岸壁ホテルの提案、公共水泳場と岸壁の遊歩道」
•アレクサンダー リード 「野蒜地区における現代的ゴミ処理施設と公園」
•シャルロット パーキンス 「海の盆 宮戸島」
•エミリー ブルーム 「宮戸海苔銭湯+ゲストハウス」
•ディミトリ ザッカリア 「大曲再生 バイオマスと地域を大切にする気持ち」
•ユー ピン チャン 「大曲集落を再想像する 南部鉄器工房施設」
•エマ ギブソン 「失われた伝統を再生するために石巻湾の経済的価値をもった多様性を統合する試み」
•カサンドラ ヴァズ 「石巻湾における金属の回収、再生、競売のための施設」
•ザナ ジアド 「季節ごとに作られる工芸製品を再開するための絹と紙の研究施設: 大曲」
•ザキヤ ウマール 「津波被害を経て再び生み出される伝統的陶磁器工芸 大曲」

このボックスは、ロンドンメトロポリタン大学 CASS 芸術デザイン学科の副学部長であり、スクールオヴアーキテクチャーの校長、ディプロマユニット10のユニットマスターであるシグニー スヴァラストラによってデザインされキュレーションが行われており、CASSワークスにより制作されています。

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