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Music | MACHINES @MIT Media Lab

MITは今年創立150周年を迎え、1年間様々な催しが企画されています。MIT150
なかでも、FAST (Festival of Art+Science+Technorogy) は、2月から5月まで、Media Labを中心に“A+S+T”をベースにしたinterdisciplinaryな講演、パネルディスカッション、展示、パフォーマンス等が目白押しの企画です。そのFASTのキックオフイベントのひとつ、Music | MACHINES 50 Years of Music and Technology @MIT が2月5日に開催されたので報告します! 

日中 は、音楽やパフォーマンス、認知科学などに関するプレゼンテーションやディスカッションがあり、目玉は、Prof. Marvin Minsky が音楽について語る、“Music, Mind and Meaning”のセッションだったのですが、私が会場に着いたのはすでにその終り頃...その後、MITの研究が音楽療法やゲーム・エンターテイメント業界へどう展開されているかといったセッションがありました。音楽療法というと“癒し?”かと思っていましたが、脳が部分的器質的に機能せず、言語障害や歩行障害をおこしている患者さんに、音楽を用いて効果的に簡単な訓練を繰り返し行うことで障害が改善されている事例の報告等がありました。

夕方からMediaLabの作品や楽器・ソフトウェアのメーカーさんのDEMOがあり、いくつかピックアップして紹介します。

■MUSE Synthesizer / Marvin Minsky (MIT Media Lab) 1970 ‘s

「A.I.の父」(デモをやっていた人がそう呼んでいた。『心の社会』)、ミンスキー教授が60年代から開発に着手し70年代に完成した、”algorithmic music generator”です。論理回路をつかって、いろんなパラメータを調整しながら音列のバリエーションができます。音質は変えられないので厳密にはSynthesizerでなく、Composition Tool だそうです。今回のDEMOは2台連動させてあり、同じ音質で2声の音列をループしていました。スライダーを動かしていろいろ変化させ、パターンが決まったらピッチやテンポは後で調整可能になっています。設定次第では意外とイケてます。NECのPC6001(通称パピコン)で音楽を奏でていた私としてはたまりません。後ろにそびえたつのはアナログのスイッチをつかったプロトタイプで、これこそ50 年の歩みの原点。(写真は解説中のご本人)

MUSE Synthesizer

■Mammoth Modular Synthesizer / Joe Paradiso (Media Lab) / 1975-1985
Sound production/modification/control など、置換可能な130のモジュールからなるシンセサイザー。コツコツ設計して組み立てて改良して…という感じがします。Minimoog や CASIO SK-1 なんかも組み込まれており、これも松武秀樹のような懐かしさが感じられます。音もまさにそんな感じです。

Mammoth Modular Synthesizer

■iPhone Guitar / Rob Morris (Media Lab) / present
ギターに取り付けられたiPhoneによって、チョーキングやトレモロなどのテクニックと、ディストーションやオーバードライブなどのエフェクターのコントロールができます。iPhoneの画面をこすったり叩いたり、ギターを傾けたりすることで音が変わるので、動きのある演奏が楽しめます。見てるほうも、派手なアクションでギュンギュンいわされると、おおっ!という感じになりますが…..

iPhone Guitar

その他、「パフォーマーの歌や動きに応じて背景が変わるシステム」は、実際の舞台で使われるようですし、「鍵盤のアタックが強いとピアノ、アタックが小さいとオルガンの音がするグランドピアノ」、「光造形装置でつくったシームレスなフルート」、「建築材のタイルをたたくと打楽器の音がする装置」などなど、若干タカラトミー?のような感じのもありましたが、数多くのDEMOをやっていました。

全体として、「身体性」、「Mechanical/Electronic」、「視覚と音楽」、「物理と音楽」、「InstrumentとTechnology」などの論点がありそうです。このあとコンサートもあったのですが、その模様とまとめは、また今度。

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